アルミダイカストのロイヤル工業。アルミ合金を素材とする各種の機器部品を生産(埼玉県美里町)
ダイカストの製法
ダイカスト法で使用する金型は、鋳造したダイカストを取り出せるように少なくとも2つの部分よりなっています。一方は固定型、他方は可動型といい、それぞれダイカストマシンの固定盤及び可動盤に取り付けられています。
鋳造の1サイクルは、まず、ダイカストマシンにより可動型が動き、固定型に組み合わされて締めつけられます。次に、溶融金属が金型に圧入され、凝固が完了すると可動型が動いて型が開き、ダイカストが取り出されます。その後、金型に離型剤が塗布され次のサイクルに入ります。
ダイカストの金型は簡単なものから、引抜き中子のある複雑なものまであります。
ダイカスト法は、精密な非鉄金属鋳物の生産方法の中で、最も生産性が高く、1つの金型で数万回は繰り返し使用することが可能です。

ダイカスト製造工程

代表的なダイカスト製造工程例

ダイカストマシンは、溶融金属を金型内に圧入するための射出部、固定、可動の2つの金型を閉するための型締部、製品を金型から押し出すための押出部を備えています。さらにこれらを作動するための油圧装置は、電気装置で制御されています。型締めには油圧シリンダーを直接使用した直圧式と、油圧シリンダーとトグル機構を組み合わせた方式とがあり、当社は後者を採用しています。



トグル機構の作動状況を示します。
ダイカストマシンは、コールドチャンバー及びホットチャンバーの 2方式に分類されます。